アルファベットは低学年にとって、文字ではなく、図形のようなものだと考えているようです。
アルファベットが順番に言えることがゴールではない
アルファベット指導の基本として、歌などでまるごと覚えさせるというのは一般的で、低学年はすぐに歌えるようになります。だからと言って、AーZまで完璧に言えても、「じゃあ、Fはどれ??」と尋ねると頭を抱えてしまうことが殆どです。低学年は、物事を覚えるのにいちいち意味など考えていないのです。仮にアルファベットのことを、「英語のひらがなと一緒だよ。」と、意味を教えても、それに興味を示す低学年はごく少数だと思います。詳細な意味は分からなくても、「英語を習得するのにアルファベットは必須」ということは、説明しなくても理解できます。だから今日も全身をフル回転させて一生懸命覚えようとしています。
難しいことは共同作業で刺激し合う
低学年にとって、アルファベットは文字というより、図形のようなものと感じているようです。その証拠に、今日行ったカード並べゲームでは、文字カードをテキストに掲載されている通りに並べていました。歌をまるごと覚えてしまうのと一緒で、低学年はテキストに掲載されている文字の並びを図形として捉えて、その中に、一つひとつの文字がブロックのように重ねられている・・・・そんなイメージで文字を覚えていくのではないかと今日感じました。N君とRさんは、「あれ?ここにあるのはKだったよ!」「ねえ、Jがないよ!JJJJJ・・・・・」と、必ず文字の名前を口にしながら探していました。男の子のN君は、3分間の制限時間を気にして、カードを混ぜながら焦って探し、女の子のRさんは、「ねえ、N君、ぐちゃぐちゃにしないで!!」と、きれいに並べたカードを崩されたくないようです。お互いの長所や短所を確認しつつ、共同作業で何とか大文字並べを完璧にしようとしましたが、1年生の二人にはまだまだ課題があり、30秒オーバーしてしまいました。しかし、並べるということは、それぞれの文字が理解できていないと出来ない作業です。二人でブツブツ文句を言いながら、制限時間を超えてしまっても何とか完成できました。近い将来、必ず時間内で完成できる日が来るでしょう。今日は低学年の特徴と一緒に、年齢によって大差のない男女の違いについても再確認したような気がしました。(笑)