[中学生・木曜・金曜]メール文法講座で英作文の力をつける

幼い頃より当校でコミュニケーション英語を習い始めた木曜日・金曜日の Kさん、Rさん、Yくんの3人は、中学生になって学校の授業で初めて日本語で文法用語の説明を受けるようになりました。 

文法用語は口頭説明と板書写しだけでは理解できない

3人とも中学生になって約半年が経ち、学校の先生の文法用語に少しずつ慣れてきました。当校では、学校の文法用語に少し慣れ始めた時期からメール文法講座を行っています。簡単なメール文法講座の手順は

  1. 私が説明付きの英作文の課題をメールで送信する
  2. その課題を次回のレッスンまでにやってくる。
  3. レッスン時に「なぜその解答にしたのか」を説明する

という形式になっています。

一番最初のメール文法講座では、学校の英語の授業で多くの先生が多用する名詞、形容詞、副詞などの品詞に関することや、所有格、目的格などの人称代名詞についてが課題です。基本的に品詞と人称代名詞の知識がないと、レッスンで使う英語も自分で組み立てることができません。例えば今日は人称代名詞にフォーカスして・・・・

  • A: I forgot my book.
  • B: You can use this one.

という英会話たいそうにも出てくる英語表現を例にあて考えてみると・・・

まずはAの文では I(私が・名詞)forgot(忘れた・動詞)my book.(私の本を・名詞)

という一見簡単な文構造に思えますが、I とmy が自分のことを示しているのは分かっても、いきなり「主格」「所有格」などと言われても子どもは何のことかさっぱりわかりません。人称代名詞は、「誰が中心人物なのか」「この文章の背景はどうなっているのか」を考えずに、机上だけで文法用語を理解しようとすると、全く応用が効かなくなってしまします。

次にBの文は You (あなたが・名詞)can use (使うことができる・助動詞+動詞)mine.(私のものを・所有代名詞)

という構造になっていますが、ここでも you という主格と mine という所有代名詞が出てきて、上記の文で、誰が I で、誰が you なのか、頭の中で設定が出来ていないと、人称代名詞を理解することは出来ないのです。

日本語では人称代名詞は多くの場合省略される場合が多く・・・

  • (あなたの)手を洗いなさい!
  • (あなたの)歯を磨きなさい!
  • (あなたの)鼻をかみなさい!

のように、明らかに分かっていることはあえて人称代名詞を使いません。( )内は省略されます。しかし英語では「不自然でなければ人称代名詞をつけて名詞を表現する」ことが一般的です。だから正確な日本語訳をするよりも、英語特有の文構造をマスターしたり、背景を考慮して大意を捉えることの方が重要なのです。そのためにメール文法講座が必須なのです。

通常レッスンも英作文の繰り返しです

英作文はメール文法講座に限ったことではありません。レッスン中に使う英語も英作文の連続です。中学生になったら、主語と動詞をきちんと意識して「誰が」「何が」 → → 「どうする」のかを常に考えるクセを付けるべきです。日本語訳にこだわり過ぎて、後ろから前に返り読みをしているようでは、限られた時間で大量の問題数を読解していく力はつかないのです。同様に、通常レッスンも英作文の繰り返しです。例えばレッスン中に最も使う表現のひとつに  “Can I borrow your 〜 ? ” (〜を借りてもいいですか?)がありますが、これを組み立てる時は 「自分はできるか?」 → 「借りる」→「あなたの 〜 を」という順番になります。このようなことを瞬時に頭の中で組み立てるのが英会話です。この「瞬時の英文組み立て」を繰り返すうちに、英文を速く読んだり、自分の言いたいことを英語で表現する能力が徐々に上達していくのです。

今週のメール文法講座の問題の一例です

どんな問題をやっているのか、気になる方も多いと思いますので、英作文にチャレンジしてみて下さい。ちなみにこの問題は中学生になったばかりのKさん、Rさん、Y君が今週やった課題です。

* 次の日本語を英語にしなさい。ただし( )内の語は全て使うこと。また足りないものは自分で補うこと。動詞も必要に応じて自分で形を変えること。辞書は使用禁止です。

  1. あれらの本当に勇敢ななガードマン達が、この誇り高き女性の子どもたちを救う。
(security guards/proud/really/woman/children/help/brave)
  2. あれは非常に広い範囲で有名な機械です。(machine/widely/famous/very/is)

いかがですか?中学1年の問題とは思えないかも知れませんが上記の3人は、このような英作文問題を何とか自力で正解できるようになってきました。メール文法講座では、「足りない語を自分で補う」「難しい未習の単語は前後から想像し、辞書は使用禁止」になっています。文法力は、単語の意味が分からなくても文の構造から意味を想像する練習の場にもなっています。

 

上記問題の解答

  1. Those really brave security guards help this proud woman’s children.
  2. That is very widely famous machine.

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