[2015年08月14日] 「フォニックスとは?|サンフラワー英語教室受講生向けサイト」より
フォニックスとは何でしょう?一般的に言われているのは、
「英語の文字と音の関係を系統的に学ぶルール」でしょう。
しかしながらそう言われてもなかなかピンと来ないのが日本人です。
日本人にとってのフォニックスとは一言で「英語習得を容易にするための不可欠なツール」です。
その理由とは???
日本語と英語の最大の違いは何でしょう?なぜ日本人は英語を学ぶのが苦手なのでしょうか?
最大の違いは、日本語は「文字に意味があり、字を見れば何となく意味がわかる」
それに対して英語は「綴りを音に変換して意味を想像する」のです。
つまり、英語の文字そのものに、漢字のような意味はないのです。
例えば、嫌いな生き物の上位にランクされている「蛇」について考えてみましょう。
日本語の場合、「蛇」という漢字で表し、「虫」へんは「獣以外の動物」を表し、
「它」の部分がヘビの姿を表しています。
この漢字から想像できるヘビはこんな感じでしょうか?
Inflatable-snake
それに対して英語はどうでしょうか?英語の場合、発音することによってそれが何なのかイメージします。
“snake”の場合、無声音の“s”の音から、静かに地面這うヘビの音がイメージできます。
次の“n”+母音の“a”の音から、ヘビが蜷局を巻いて体を起き上がらせていく姿が浮かびます。
最後の無声の破裂音、“k”によって、完全に攻撃状態に入ったヘビの姿が見えてきます。
この発音から想像できるヘビはこんな感じでしょうか?
mig
実際にヘビの絵を描くと、日本人は上記のような蜷局を巻いたヘビを描く人は少なく、
頭が大きく、地面を這いずるヘビを描く人が多いです。
それに対して英語話者は、蜷局を巻いて今まさに襲いかかろうとするヘビを描く人が圧倒的に多いのです。
これは、英語の音が持つイメージが、「蜷局を巻いているヘビ」にピッタリだからです。
これをカタカナで、“スネーク”と発音してしまうと、当然蜷局を巻いたヘビの姿は全く想像できず、
何を言っているのか全く理解されないのです。
このことから、「英語の綴りは音から始まっている」ということがご理解いただけると思います。
そう考えると、正しい発音をすれば、文字が浮かぶ。→→スペルを丸暗記する必要はない。→→加えてリスニング力もアップする。
だからフォニックスとは、英語学習を容易にするために不可欠なツールなのです。
日本人は長年、「同じ単語を何回も書いて覚える」という、非効率的な方法で英語の綴りに取り組んできました。
文字の文化が発達していて、幼少期から文字を書くことに重きをおいてきた日本人だからこそ、
音に注目して、語学習得を容易にしようという発想が欠落しているのです。
フォニックスを学び、英語習得を楽しく、容易にし、さらにリスニング力を定着させましょう。
[2015年08月14日] 「フォニックスとは?|サンフラワー英語教室受講生向けサイト」より